Kúzelné upratovanie(魔法の片付け)


というわけで、今回は片付けコンサルタントとして活躍している近藤麻理恵さんの本が、ここスロヴァキアでも翻訳されて出版されているという話です。


スロヴァキア語版「人生がときめく片付けの魔法」

Martinus.skより画像借用


スロヴァキア語版の題名は、「Kúzelné upratovanie」=「魔法の片付け」で、原題の「人生がときめく片付けの魔法」に近い題名となっています。そして、「家の散らかりを片付けて人生の調和を見つける、日本の技」という副題が付いています。


義母は「私には考え方が合ってる」と言って、気に入っているようですが、他のスロヴァキアの人達はどんな感想を持ったのか気になったので、スロヴァキアのサイトMartinus.skで購入者の書いたレビューを見てみました。


2017年1月13日現在、36人のうち24人が星5つ、8人が星4つをつけており、平均評価は10点中8.9とかなりの高評価がついています。星3つは2人、星2つは1人、星1つも1人です。

高評価(星4つと5つ)を付けた人たちのレビューで一番よく見られた言葉は、「インスパイアされた」というもの。本を読んで「刺激を受けた、やる気がわいた、片付けをしたくなった」という人がほとんどでした。著者の片付けと人生とを結び付けた哲学を面白く感じている人が多かったです。


中評価(星3つ)をつけた人は、自分に必要な内容はあまりないと感じており、一人はこれは通常の片付けセンスのある女性には不要な本と断言しています。

確かにこちらの天井高は、アパートでも2m30cm以上、家なら3mあり、造り付けのクローゼットを備えた家(アパート)も多く、一部屋の基本サイズも日本よりも大きくて全体的に広々としています。通常の片付けセンスがあれば必要ないという気持ちも分からないでもありません。


低評価(星2つと1つ)をつけた人たちは、どちらも読む前に非常に高い期待をこの本に寄せて読んでみたものの、内容に革新的なものは何もなく失望したと言っており、一人の人はスロヴァキアの春と秋の片付けの方が実用的だと書いていました。

この本の紹介文を読んでみると、基本的にベストセラーであることを強調して興味を煽るような事しか書かれておらず、実際にどんな片付け(日々の片付け・大がかりな片付け)なのかについてはほとんど言及していません。その為にこうした失望が生じたのかなと思いました。または、片付け方法について既に色々本を読んだり考えたりしている人にはあまり真新しさがないのかもしれません。

また、スロヴァキアの春と秋の片付けについてですが、スロヴァキアでは市や町が大型のコンテナ(下の写真参照)を用意し、住民が家の中、ガレージ、地下倉庫から家具やテレビなどの粗大ごみを捨てるというのが春・秋(メインは春)にあります。また、スロヴァキアでは春は大掃除のシーズンでもあります。

Bratislava staré mestoのメディアライブラリーより


ただ、こういう片付けの機会を生かして片付けが出来る人なら、わざわざ片付け本を買って読まないのではないかと思うので、いずれも既に自分流の片付けが出来ている人の意見なのではないかと思いました。


服をしまう方法について、引き出し収納よりもクローゼット収納がメインなので、本で紹介されているしまい方が使えないという人がいたり、高評価を付けている人でも「物に感謝する、話しかける」といったアニミズム的発想に抵抗を感じたりと、文化の違いから生じることが垣間見られてそれも面白かったです。アニミズム的発想は日本人の多くは自然に受け入れている考えだと思いますが、こちらの人だと

・キリスト教以前の考えを知っている、または他国の文化も知っている

・物質主義過ぎない

ような人でないと、馴染みがないものだそうです。


義母から近藤麻理恵さんの本を買ったということを聞くまで、彼女の本がスロヴァキア語でも翻訳されて出版されているなんて知りませんでした。しかもレビューを見る限りでは、概ね好意的に受け止められており、それは単純に嬉しかったです。これから先、日本発の本が翻訳されて出版されることはあるのか、そしてそれはどんなジャンルの本なのか、どうなるのか今後が楽しみです。

青ねこ's Life in Slovakia

中欧の小国スロヴァキアについてのあれこれ。

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